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先進テクノロジーで中小企業を盛り上げる。チャレンジし続ける喜びを

eftax IoT推進事業部マネージャー|小林万寿夫

eftaxでの役どころ

中小企業向けにIoTを普及する伝道師的な仕事をしています。システム構築のみならず、 ソースコードを含む設計情報を公開し内製化までをご支援。IoT勉強会の開催をはじめ、自治体のIoT等導入促進プロジェクト事業の専門家、中小企業デジタル応援隊事業のIT専門家として登録しセミナーも実施しています。導入支援、教育的アプローチなど伴走者として多方面でイノベーションの創出に奔走する日々です。

IoT推進に至るまでのバックグラウンド

ソフトウェア開発に従事。IoTには欠かせないLinuxベースのシステムを推進していました

私の技術部門と管理部門(原価計算、内部統制、人事総務)の経験の中で、一番長いのがソフトウェアエンジニアリングです。主なプロダクトは医療機器・電力配電システムや防犯・ 防災システム。24時間365日正常に稼働することが求められ「ミッションクリティカル」と位置付けられる領域にて、ソフトウェア設計を行ってきました。システム開発に活用していたのが、オープンソースのオペレーティングシステムLinuxです。IoTではRaspberryPiという名刺サイズのコンピュータがリファレンスとして用いられますが、そのベースになっているのがLinuxのOSです。

IoTと関連深いLinuxベースのシステムを推進しているのは、ソフトウェアエンジニア時代から変わりません。当初はスクラッチ開発を行っていました、当然ですがバグの発生リスクが高く生産性が悪い側面があります。Linuxというプラットフォームの上でソフトウェア開発を行うことで、効率的で高品質なネットワーク製品ができるようになりました。専用の装置を作る場合でも、ハードウェアができる前にLinuxのパソコンで開発を進めるエミュレーション環境が整うなど、他にも多くの利点があります。

自社のハードウェアにLinuxをポーティングしLinuxデバイスドライバーを製作することよって担当するプロダクトを全てLinuxプラットフォームにしました。その流れでPythonというプログラミング言語やRaspberryPiを知ることになります。

RaspberryPiとの出合い

Linuxの叡智を手の平に。自分を活かせるツールの登場に心惹かれました

RaspberryPiなどのシングルボードコンピュータが世に出てきたのが、私のソフトウェアエンジニア時代の終盤頃。今まで培ったLinuxの知識や経験を活かせて尚且つ、安価で品質の高いツールが出てきたことに強く興味を持ちました。

RaspberryPiは、2012年に教育用コンピュータとしてイギリスで生み出されました。紛争地域の子ども達が貧困から抜け出す手段の一つが、コンピュータ教育です。子ども達自身が労働の対価を受ければ、貧しいが故に少年兵として戦地に駆り出される状況を減らせます。社会活動の一貫として作られたコンピュータを子どもたちに配るわけですから、安く作る必要があります。そうしてできた$25の基板には、当時のLinuxの叡智が詰まっていました。ハードウェアさえできれば、最新の技術を学習できるようになるわけです。発売して数年して開発元であるイギリスRaspberryPi財団は、予想を超える売れ行きに驚くことになります。調査の結果、半分以上がメーカーで購入されているとが分かりました。ものづくりの現場においても、最新のOSが入ったデバイスを活用することで生産性が向上することが分かったのです。世界のものづくり企業がRaspberryPiへ大きな関心を寄せていました。私もその一人でした。

IoTをはじめたきっかけ

なぜ?の疑問からアナログをデジタルへ。その手段がIoTでした

ソフトウェア開発をする技術部門から管理部門へ異動しました。それをきっかけに業務を効率化し管理部門の生産性を上げたいという想いがありました。そこで作った勤怠システムに用いたのが、IoT技術だったのです。当時の勤怠管理は、紙のタイムカードに打刻して、 エクセルに転記していました。「デジタルを仕事にしている会社なのに、なぜタイムカードはこんなにアナログでやっているんだろう」という疑問から全ては始まったのです。

出退勤の際にかざすだけで通信できるNFCリーダーにFelicaをタッチ、データベースにアクセスし、社員とその上司にメールを自動送信、スプレッドシート上の勤怠表に時刻を表示するという流れで、紙のタイムカードをデジタル化しようと考えました。残業や有休の管理もその勤怠表で行うことができ、勤務状況に責任を持つ労務管理の観点からも有用です。

IoTデバイスにはRaspberryPi、データベースにはCloudSQLを使用。スプレッドシートは、クラウドのデータベースを表示する高機能フロントエンドの位置付けです。Google Apps Scriptによってデータを抽出するSQLのSELECT文をCloudSQLに対して発行し、必要な情報を勤怠表に取り込むことができます。

IoTとは事象をセンシングしてクラウド上のデータベースに格納し、問い合わせ利用を可能とするものです。私がこの時開発したシステムのIoTデバイスの場合には、FeliCaカードの識別番号と社員番号を紐づけ、タイムスタンプと共にクラウド上のデータベースに格納しています。2014年11月から正式運用を開始。軽微な改修を重ねつつも大きな問題はなく活用されていました。

この他G suit導入などの業務改善にも取り組むうちに、Googleのユーザー会でIoTの講演も行うようになりました。時代はクラウド、IoT、そしてAIの世界へ移行して行きます。

eftaxにjoinすることになった経緯

中小企業にイノベーションを。チャレンジし続けていたからこそ見えた道です

60歳で定年を迎え嘱託として勤務して間もない頃、クラウドやIoTの時代にはデータ分析の知識も必要だろうとの考えで受講したのが、eftaxが主催する「データ分析教育講座 白・ 茶・黒帯編」。それが縁となり、今から2年10ヶ月前の2019年1月にeftaxに入りました。

eftaxの代表である中井は、「中小企業のために何かしたい」という想いがある人物です。 「イノベーションは中小企業こそ亨受すべき」と考えている私と意見が共通するところがありました。経営基盤を確立した上で中小企業の抱える課題をデジタルで解決する役割が求められていると考えています。

私は常にチャレンジしていました。上司の言うことは聞かへんし、自分のやりたいことをやるといったタイプのダメ人間。しかし、自ら考えて、何度も壁を乗り越え、歩んできました。65歳ともなればリタイアして然るべき年齢です。しかし、現役の時にチャレンジし続けていたこ とで、「やろうと思えばできる」そう思える環境にあったのです。

中小企業と一緒に伴走する仕事の仕方をしたい。自分の得意活かして、中小企業盛り上げ、一緒に勉強していきたい。——そんな想いが叶う場所だったので、移籍することに決めました。

現在取り組んでいるタスク

生産性、品質、モチベーションを向上。IoTの恩恵をものづくり企業へ

私のeftax入社と創設時期が重なる大阪八尾市のものづくりコミュニティ「みせるばやお」には、運営初年度の途中から関わってきました。会員企業との交流や勉強会などを通して、地域社会と関わっています。

コミュニティの繋がりで、新たなプロジェクトが発足することもあります。今も複数のプロジェクトが進行。その一つが、ある金属製造会社の生産工程改善の為のIoTシステム開発です。

その事業者様は高速鉄道の座席下にある金属フレームなど、縁の下の力持ちとして活躍する様々な部品を手掛けていらっしゃいます。私が取り組んだのは、金属部品の生産指示書をベースに手書きで記録するという作業手順をデジタル化するという試みでした。

RaspberryPiは生産指示書に添付されたQRコードを読み取り、タッチパネルへ必要な情報を表示。また、プレス機や溶接機などの設備をインターフェイスする絶縁型I/O基板からの信号を読み込み、加工数をカウントします。これにより数える手間や加工漏れを防げるのです。そして、カウンターに表示される値はクラウドに保存されます。指示書へのカウント値の書き込みや、検査表に記入するデータは不要です。ペーパーレス化を実現することで作業者は記録から解放され加工作業に集中できます。

工程を「見える化」することは生産量や作業効率の向上、品質管理のみならず、正確な個別原価計算をも可能にします。原材料投入から仕掛品在庫積み上げ、完成に至るまでリアルタイムで利益率を予測するツールとなるのです。また、定量化された作業時間や品質情 報を工場内で共有することで、働き方の改善やモチベーションの向上にもつながります。デジタル化・自動化することで、熟練技能者のさじ加減は大事にしながら生産性と品質、そして働く人のやり甲斐を向上できました。

画像処理システムを使った疵の検知など、他にも数多くの事業会社様にIoT技術の効果と可能性を体感していただいています。

eftaxだからこそ得られるもの

刺激し合えるコミュニティ。学び、挑戦し続けられる先端的な環境です

eftaxの魅力を聞かれてまず思いつくのは、つながりです。外国人やインターンシップの学生など、eftaxには実に多彩な人材がいます。既に定年まで働き続ける年功序列の体系は崩壊し、現在は年齢に関わらず活躍できる時代になってきました。私自身、若く優秀な方と仕事ができるのは楽しみでもあります。

eftaxは学び、実践する土壌が整っています。データ分析に造詣が深い人の意見を聞ける環境は、大変貴重です。専門書の購入費の負担制度や習熟度合いに応じた報酬と実務内容が適用される体制は、インターンシップ生にとっても嬉しいのではないでしょうか。社会で即戦力になる能力が学生の内に身に付きます。実際にインターンシップに参加することで、社会に関わることの大切さを体感すると思います。

もしこの記事の読者にシニアの方がいらっしゃれば、もう一度社会参加してみませんかと呼び掛けたいですね。せっかくの有用な能力が活かされないのは本当にもったいないし、大きな社会損失です。プロフェッショナルな方にとっても刺激的であろう先端的な環境に身を置けていることは、チャレンジを続けてきた私にとって幸運なことです。

私は40年以上前に大学で電子工学を学び、マイコン黎明期からデジタルに関わってきました。当時SONYのウォークマンが発売され感動された記憶のあるOB/OGのエンジニアの方と一緒に仕事がしたいです。ぜひ、eftaxでお会いしましょう。

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